/国造ゆずとは?

国造ゆずとは?

石川県能美(のみ)市国造(こくぞう)地区。この土地の家々には、代々、庭先にゆずの木を植えるという習わしがありました。今でも10月末には、たわわに実ったゆずの鮮やかな色合いと、爽やかな香りを楽しむことができます。

人々とゆずとの関係に変化が訪れたのは1980年ごろのことでした。地域おこしの機運の中で、「ゆずの特産化」に取り組むことが決まったのです。
1985年には白山山系に連なる丘陵地にゆず団地を造成。約1000本のゆずの木が植えられ、生産農家46戸の手で本格的な国造ゆずの生産がはじまりました。因みに国造ゆずの品種には、一般的な大きさの「木頭(きとう)」と、小ぶりで種がない「多田錦(ただにしき)」の2種類があります。

国造ゆずは、30年以上にわたって農薬を使わず、有機肥料だけで大切に栽培されてきました。農薬を使わない栽培方法は手間がかかり、収穫量も限られてします。しかし、国造ゆずの生産者たちは、「安心して丸ごと楽しんでもらえるゆずを届けたい」と強く願いながら、この農薬不使用・有機栽培という方法を守り続けてきました。


左が「木頭(きとう)」、右が小ぶりで種なしの「多田錦(ただにしき)」

ゆずには、豊作の「表年」、不作の「裏年」が隔年でやってきます。現在の収穫量は、「表年」で約10トン、「裏年」で約2トンとなっています。

本格的な生産をはじめてから約20年……当初は知名度もあまり高くはなかった国造ゆずでしたが、2012年には国造ゆずの価値を知った有志の人たちによって、市民団体「能美柚ゆうゆう倶楽部」が結成され、状況が変わっていきました。彼らの手によって、インターネットやイベント開催によるPRが進められ、国造ゆずのファンは着実に増えていったのです。

2016年からは「能美市国造地区ゆたかなくらし協議会」が中心となり「ゆずいろのくに国造」という地域ブランドも発足。市内外で化粧品、香料、和菓子などの商品も続々と開発され、その取り組みが全国へと広がりつつあります。

いままでとは違う農産物を中心とした価値創造コミュニティ「ゆずいろのくに国造」とは?